この記事の結論
RPEは自分が感じる運動のきつさを表す指標です。使う尺度や質問の仕方で数字の意味が変わるため、指導者と基準を揃えて記録します。痛みの強さや、筋トレの残り回数とは区別して扱いましょう。
目次
どの尺度を使うかを先に決める
きつさを表す数字には複数の形式があります。違う尺度で書かれた「7」を、同じ強さとして比較しないことが大切です。チームや指導者が使う説明を確認し、同じ基準で続けます。
運動全体のきつさを聞いているのか、一つのセットや呼吸のきつさを聞いているのかも揃えます。筋トレで使う「あと何回できそう」という見方を、そのまま全ての運動へ置き換えないようにします。
距離や時間と並べて残す
同じ距離や重量でも、日によってきつさが違うことがあります。練習内容とRPEを並べておくと、外から見た運動量と本人の感覚を一緒に伝えられます。
暑さ、睡眠、仕事の予定なども短く残すと、数字が変わった背景を考えやすくなります。一回高かっただけで病気やオーバートレーニングと断定せず、必要な場合は体調も含めて相談します。
数字を良く見せるために書かない
低い数字を書く方が強い選手というものではありません。自分の感覚を正直に残すことで、次の練習を調整する材料になります。集団の前で言いにくい場合は、個別に伝える方法を決めます。
痛みやめまいなどの症状は、RPEの数字にまとめず別に伝えます。きつさが低いから症状を無視してよいとは考えず、その場の活動を止める判断と必要な相談を優先してください。
数字を書くタイミングをそろえる
同じ運動でも、最もきつかった瞬間に付けた数字と、終了後に全体を振り返って付けた数字は意味が異なります。種目ごとのきつさを知りたいのか、一回の練習全体を比較したいのかを決め、記録する時点をそろえます。使用する尺度も同じにしましょう。
RPEには複数の尺度があるため、アプリやチームの用紙に合わせます。0〜10の記録と別の尺度の記録を、数字が同じだから同程度と並べないことが重要です。他人の数字と競争するのではなく、自分の条件の変化を探す材料として使います。
練習メモの読み取り例
たとえば同じコースと時間のジョグでも、ある日は楽に感じ、別の日は非常にきつく感じることがあります。気温、睡眠、仕事の負担、体調などを一言添えると、ペースを上げたせいなのか、条件が違ったのかを相談しやすくなります。RPEだけで原因を診断できるわけではありません。
記録から次を決めるときは、「きつかったから必ず休む」「低かったから必ず増やす」という機械的な使い方にしません。実際の動作や体調も確認し、必要なら指導者と予定を調整します。継続できる短い記録で十分です。
一行メモの項目
| 項目 | 書くこと | 注意 |
|---|---|---|
| 実施内容 | 時間・距離・主な種目 | 省略しすぎない |
| きつさ | 合意した尺度で記録 | 他の尺度と混ぜない |
| 補足 | 体調と環境 | 症状を数字に埋めない |
チームで集める場合は、入力した情報が何に使われるかも共有します。高い数字を出すと叱られる仕組みでは、正確な申告が難しくなります。記録は選手を順位づけするためではなく、練習の相談を具体的にするために使いましょう。
確認すること
- 使う尺度を揃える
- 何のきつさを聞くか確認する
- 練習内容と一緒に記録する
- 症状は別に伝える
よくある質問
人と同じ数字なら同じ運動量ですか?
主観的な指標なので、そのまま同じ量とはいえません。自分の中で条件を揃えた変化を見る材料にします。
心拍計があればRPEは不要ですか?
機器の数字と本人の感覚は異なる情報です。どちらかだけで全てを判断せず、目的に合わせて使います。